社員旅行の郡上でシルクスクリーン印刷の歴史を発見

2018/08/7 ( 2018/08/20 更新)

郡上八幡城

 

猛暑の中(その日の最高気温37℃)日帰り社員旅行で郡上八幡へ行ってきました。

暑くなる事が予想されていたので日焼け止めを塗り、朝8時半に出発。10時に大滝鍾乳洞へ。・・・行くはずでしたが、交通事故や渋滞の影響で鍾乳洞は回避。郡上のホテルにて昼食を取り、午後から自由行動だったので郡上八幡を散策。

郡上発祥と言われ国内シェアの大部分を占める食品サンプル体験をする人や食べ歩きをする人など、思い思いに行動をしていました。

私はというと、後輩がお店を構えている履物屋さんへ行き学生の頃に話に花を咲かせた後、郡上踊りの実演を見たいという上司に連れられ郡上博覧館へ。実演まで少し時間があったので館内を見て回っていると、郡上では有名な<食品サンプル>が置いてあり、さらに奥へ進むとシルクスクリーンのコーナーがありました。

 

シルクスクリーン印刷の開発・普及は郡上から

今日くらい仕事は一旦忘れて旅行を楽しもうと思っていたのですが、思わぬところでシルクスクリーンの知識を得ることができました。

シルクスクリーン印刷とは孔版画の技法の一種であり、インクが通過する穴とインクが通過しないところを作ることで版画の版を製版し、印刷する技法。(例:プリントゴッコ)戦後、謄写版(通称:ガリ版)に代わる新たな印刷技術の開発・普及に携わったのが、かつて郡上郡八幡町で日本グランド社を経営していた菅野一郎さんという方でした。

1949年には「グランド印刷」の名称で、シルクスクリーン印刷用機材の製造販売を開始し、シルクスクリーン印刷の職人を養成する施設を郡上八幡に開設。ここで技術を学んだ職人たちが全国へと巣立っていきました。今日では衣服から自動車まで、幅広い産業分野でシルクスクリーン印刷は活用されていますが、その礎を築いた方。当時のインタビューの内容や歴史などがパネルで展示・紹介してありました。

郡上ではシルクスクリーン印刷で手ぬぐい作り体験をすることができるお店もあります。人気のお店と言うことだけあって予約が取れず、体験することができなかったので次回郡上に来たときの宿題と心に決めました。

Screen printing

 

シルクスクリーン印刷の特長

社員旅行から帰ってきてからシルクスクリーン印刷について少し調べてみました。

・設備がオフセット印刷よりも小規模

製版、印刷に必要な機械・設備が、オフセット印刷よりも小規模で安価。スクリーン印刷が普及したもっとも大きな理由でもあります。ただし、版の耐久性はオフセット印刷には劣るので、大量印刷には向かないようです。

・オフセット印刷では難しいものへの印刷が可能

紙や布、その他素材への印刷が適切なインクを選択することで可能となります。布に対する印刷は、プリント布地やプリントTシャツの作成など、テキスタイルの分野で広く活用されています。(某大学にて弊社制作実績あり)

スクリーン印刷は「水と空気以外なら全て印刷が可能である」と言われているほど、あらゆる素材に印刷できる優れた技術です。(身近なものだと交通標識など)

材質・形・サイズ・インキに捉われることなく印刷できる事と、鮮やかな発色・耐候性に優れているといった特徴が、多くの製品に活用されている理由でもあります。

印刷方法はたくさんあります。それぞれメリットとデメリットがあります。 
うまく使い分けることで最適なモノを作りましょう。

 

印刷などの加工技術・サービスについて

 

タグ: 印刷サービス

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