ラミネートの手間がいらないレーザー用耐水紙

2018/07/5 ( 2018/08/20 更新)

ラミネート加工がいらない
 

 

メーカーの展示会やセミナーに参加するとそのメーカーのサンプル商品や協賛企業の新商品なんかが並べられている。

こんなことできるようになりましたとか、自社で内製化を試してみませんかとかいろいろな情報を与えてくれる。

そんな中で私が一番気になっていたものが「ラミフリー」という商品である。

 

印刷するだけでラミネート不要な「ラミフリー」

「ラミフリー」は、印刷前の用紙にフィルム加工がしてあってその上に定着層が施してあるのである。いわゆる、ラミネート加工風になっている。

ラミネート加工といえば通常は印刷用紙をラミネートフィルムにはさんで専用の高温の専用機械で圧着するものだが、「ラミフリー」はラミネート加工してある用紙の上から印刷 する。初めて見たときは、「簡単に印刷が剥がれちゃうんだろうな」と思って気にも留めなかったが、少し分けてもらうことができたので会社に帰って試してみた。

メーカーのホームページに機種ごとの印刷設定が掲載されていたので、それを見ながらお試し印刷。

意外と(失礼!)うまくいった。トナーの剥がれもなく、ベタもムラがない。自社のプリンタの応用設定まで機能する。(ちなみにプリンタはコニカミノルタの C2070)

耐水紙って書いてあったので、そのまま水道に持っていって蛇口から出る水に用紙をあててみたが色は落ちないし紙もしわしわにならない。

若々しい肌のように水をはじいている。

これは面白いと思って過去の印刷データを一通り試してみたが問題ない。

ラミフリー1 ラミフリー2          

 

小ロットのラミネート商品って?

ラミフリーが何に使えるのかなって考えてみた。

真っ先に浮かんだのはいつも行くランチの日替わりメニュー。クリアファイルに挟むだけではへにゃへにゃするし、かといって日替わりなので、その都度ラミネートするのも面倒。

ラミフリーを使えば、見栄えもするしなんと言っても耐水紙、油まみれの中華料理屋さんでもさっと一拭きできれいになる。

あとは、イベント会場で「○○はこちら」やトイレの場所を教えてくれる貼り紙。その場しか使用しないのでイベントが終了したらごみ箱行き。

ラミネートを自分でやろうとすると以外に面倒で、せっかくがんばって印刷したのにラミネート加工したらしわができて印刷からやり直し、ラミネートが上手くできたのに誤字が見つかってラミネートもやり直しなんて経験した方もいるのではないでしょうか。

すっかりはまってしまった私は100枚パックを購入して自分の部内で使いまくっている。例えば、入り口扉の「監視カメラ作動中」っていう表示、今までは紙で作ってましたが湿度でへたってました。ラミフリーに変えてから約1年色あせずに立派に掲示されている。

あとは、部員たちが見ながら作業する「卓上仕分け表」。コピー用紙で作ってセロテープでつけてなんてやっていたので紙は黄ばんでくるしセロテープが美しくない。なんといっても作業中に破れてしまうので何度も作り変えなければいけなかった。そんなストレスも解消され自己満足で溢れている。

ちなみにこの商品、A4サイズ・A3サイズだけでなく三角立体POPや吹き出しPOPに型抜きされているものも発売されている。

やっぱり、お店用なんだ。でも、A4サイズのものを切って使っても耐水性は損なわれなかった(個人の感想です)ので使い勝手はいいものだと思っている。

ラミフリー3 ラミフリー4

 

便利なラミフリーの弱点は?

ここまでほめるとメーカーの依頼かと思われてしまうが個人的にお気に入り商品です。

ですが、やっぱり弱点はある。

一度にたくさん印刷すると静電気が半端ない。当社では印刷されたばかりのときは軍手をはめてさばいている。もちろん処置すれば静電気はなくなるのだが、印刷担当は罰ゲームかって言われたことがある。

あと、A4・A3といった規格サイズの販売なので紙のふちまで印刷できない。どうしても四方に3ミリぐらい白い部分が残ってしまう。これはレーザープリンタの宿命です。全面印刷の方がいいって場合は白い部分を切り落とすしかないので仕上がりサイズが小さくなってしまう。

また、普通の紙に比べると1枚当たりの値段が高い。あえて金額は出しませんが印刷ミスすると頭痛がするくらいの値段である。なので、大量印刷には向いておらず、ホントに少ない枚数しか使う用途がない人にしか薦めません。

必要枚数と人件費・消耗品費のバランスでお試しください。

実際に手にしてみないと分からないかもしれないので、反響があったら「無料お試しキャンペーン」でもやってみたいくらいです。(個人の意見です)

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タグ: バリアブル印刷, ラミネート加工

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